
いよいよ冬本番へと向かう12月のソウル
街の雰囲気は一気に変わり
イルミネーションが灯り始め
コートの中にもう一枚着込むようになります
この時期に3ヶ月のプチ移住を計画している人にとって
気になるのは
やはり
「寒さ」と「年末の生活事情」
ではないでしょうか
観光で数日過ごすなら我慢できても
暮らすように滞在するとなれば
日々の寒さや、閉まっているお店、
乾燥した室内など
思いがけないストレスにつながることもあります
しかも12月は
語学学校の終盤でもあり
年末セールやイベントなどで街がざわつき始める時期
にぎやかさと静けさが入り混じるこの季節に
快適に過ごすためには、
事前の知識と準備がとても大切です
今回は、
ソウルで12月を過ごすときに気をつけておきたい
防寒対策や生活リズム、街の様子や学校事情など
暮らしの目線で役立つ情報をまとめてご紹介します
なお、
年末年始の休業日やカウントダウン文化などについては
別の記事で詳しく取り上げますので、
あわせて参考にしてください
目次
本気の防寒が必要!12月のソウルは東京の1月より寒い
ソウルの12月は、
日本の冬よりも一段階厳しい寒さになります
特に中旬から下旬にかけては
東京の一月下旬と同じくらい、
あるいはそれ以上に冷え込むこともあります

日中は晴れていても、
風が吹けば体感温度は氷点下
最低気温はマイナス5度から
マイナス10度近くまで下がる日もあり
夜の外出や朝の通学は、
防寒なしではかなりつらく感じるでしょう
この時期に滞在するなら、
冬の旅行というよりも
北国での「生活装備」が必要です
コートは厚手のダウンがベスト
マフラーや耳あて、手袋は
毎日使うことになります
ユニクロの極暖やヒートテックインナーも役立ちますが
それだけでは足りず、
重ね着が基本となります
また、韓国では外が寒いだけでなく
室内の暖房事情も住む場所によって
かなり差があります
高級レジデンスでは
暖房が効いて快適でも
築年数の古いワンルームや、
オンドルが弱い部屋では
逆に室内のほうが冷えることもあります
とくに床が冷たいと
足元から冷えが上がってくるため
室内用の厚手スリッパやラグマット、
電気毛布があると快適に過ごせます
服装も住環境も含めて
12月のソウルでは
「防寒はやりすぎなくらいでちょうどいい」
という気持ちで準備をしておくと安心です
空気の乾燥とPM2.5対策も忘れずに
12月のソウルでは
気温の低下とともに空気の乾燥が一気に進みます
湿度は東京よりもかなり低く
日中でも30パーセント台まで下がることもあります
そのため、加湿器がない部屋では
一晩寝ただけで喉がカラカラになったり
肌がカサついたりするのが
当たり前の状態になります
特にオンドルで足元が暖かくなる反面
空気が乾燥して
室内が息苦しく感じることもあります
滞在先に加湿器が備わっていない場合は
濡れタオルをかけたり、
マグカップにお湯を入れて枕元に置いたりと
簡単な加湿対策をしておくとかなり違いが出ます
また、
12月は風が強くなる日が増えることに加えて
PM2.5や黄砂などの大気汚染が強まる日
も出てきます

韓国では、
空気の状態を
リアルタイムでチェックできるアプリやサイトが多く
現地の人も日々の外出時に
「空気質の予報」を確認するのが当たり前になっています
外出時は、
特に呼吸器が弱い方や持病のある方は
不織布マスクや花粉症用の高機能マスクを
持参しておくことを
おすすめします
短期の旅行であれば気づかないことも
生活となると、
こうした「空気」の不快感が蓄積していきます
乾燥と空気質への備えは、
健康を守る大切なポイントです
12月は年末商戦とクリスマスで街が混む
12月に入ると、
ソウルの街は一気に年末モードに切り替わります
百貨店や地下街、ショッピングモールでは
年末セールが本格化し、
店内は連日多くの買い物客でにぎわいます
日本のように年始の福袋文化はありませんが
12月の中旬から下旬にかけては
1年の締めくくりとしてまとめ買いをする人が多く
売り場も交通も混雑しやすくなります
特に注目されるのが
クリスマスシーズンです
韓国ではクリスマスは国民の祝日ではないものの
街中はイルミネーションで飾られ
恋人同士や家族で食事をする文化が定着しています
このため、12月二24日から25日にかけては
カフェやレストラン、デパ地下が混雑し
人気店は予約が埋まっていたり、
入店に長い列ができることもあります
また、地下鉄やバスも
クリスマス期間中の夕方以降は人が集中するため
時間に余裕をもって移動する必要があります
ただし、
日本のような「年末ムードで慌ただしい空気」
とは少し違い
韓国の年末は
比較的落ち着いた雰囲気が漂っています
会社の仕事納めも
年末ぎりぎりまであるのが一般的で
忘年会のような飲み会文化も一部にはありますが
年末だからといって
全体が休みに入るわけではありません
街のにぎやかさはあるものの
生活のペースは崩さずに過ごすことができるのが
12月のソウルならではの特徴です
12月は語学学校の最終月。修了式と冬期講座も視野に
10月から始まる語学学校の学期は
多くの場合、
12月中旬から下旬で一区切りとなります
そのため、12月は授業のまとめや復習
期末テストや修了式が行われることが多く
学校全体が少し慌ただしくなる時期でもあります
学期末には、
各自の学習進度に応じたレベル分けテストがあり
それをもとに
次の学期のクラスが決まるシステムの学校もあります
また、修了証が発行されるケースもあるため
参加する側にとっても、
小さな達成感を得られるタイミングです
ただし、学期の終盤になると
新しい入学生の受け入れは基本的に行っておらず
途中参加や体験授業は難しい場合が多くなります
一方で、
一部の大学や民間の語学学校では
12月下旬から1月上旬にかけて
短期集中型の
「冬期特別講座」が開講されることがあります
これは、通常の学期よりも期間が短く
会話中心や旅行韓国語に特化したカリキュラムが
組まれていることが多く
短期間だけ学びたい人や
旅行ついでに参加したい人に向いています
このような講座は、定員が限られていることもあり
早めに募集が締め切られることもあります
12月にソウルで語学を学びたいと考えている場合は
事前に学校の学期スケジュールや冬期講座の有無を調べておくと
スムーズに申し込みができ、
滞在計画も立てやすくなります
学びたい内容と時期に合わせて
無理のないペースで学習を楽しむことが大切です
12月のソウルは寒さと静けさの街。
12月のソウルは
ただ寒いだけの月ではありません
日差しの少ない街並み
街頭に灯るイルミネーション
どこか静かで凛とした空気が
日本の年末とは
また違った時間の流れを感じさせてくれます
観光で賑わう中心地の熱気を避け
暮らすように滞在するなら
その静けさこそが、
日常の豊かさに変わります
もちろん、寒さは本格的で
生活の細かい部分に気をつける必要があります
でもそのぶん、
暖かいスープや
オンドルのぬくもりのありがたさを
毎日の中で実感するようになります
語学学校も一段落し
自分のペースで街を
歩く時間も少し増える時期です
紅葉の鮮やかさが落ち着き
観光地も少し静かになり
喧騒から離れた冬のソウルで
自分のペースで過ごす3ヶ月目が、
心地よく感じられるかもしれません
年末年始の文化や営業状況などは
このあと別記事で詳しく紹介します
まずは12月を快適に過ごせるよう
寒さと乾燥への備えをして
静かなソウルの冬を、
味わうように暮らしてみてください
















